祈りのつちぼとけ
つちぼとけとは、土をひねって仏様を作ったものです。
法華経には、子供が泥団子で仏像を作っても多大な功徳があるとされています。
うまいも下手もない 祈りの造形
貴方の手で、世界に一つの仏様を産み出してください。
つちぼとけについて
つちぼとけは、全国各地で「つちぼとけ教室」や「つちぼとけ展示会」を開催しております。
■「つちぼとけ」をはじめたきっかけについて
仏教のことを「楽しく」学ぶ方法はないだろうか?と考えたときに「つちぼとけ教室」が誕生しました。
「座禅」や「写経」は、何かと修行というイメージが強く、とっつきにくいものですが、つちぼとけであれば、
どなたでも、簡単に、楽しくおつくりになることが出来ます。
そうです。「うまいも下手もございません」心をこめて作った仏様は、すばらしい仏像になります。
また、「法話」を聞いていただくにはどうすればいいか?
昔であれば、日蓮さんのように街頭に立って「辻説法」もあったでしょうが、現代では聞いてくれる人はほとんどありません。
私は、「布教活動」を目的として開催し、必ず、法話を聞いていただいております。
布教というと、変な顔をされる方が多くありますが、僧侶が布教しなくてどうしますか。
新興宗教の強引な布教が、変な顔の原因であると想像しますが、仏教を伝えていくのが私たち僧侶つとめであると考えております。
薬師寺の故高田後胤さんや、瀬戸内寂聴さんは、子供のころお寺に、来てくださり、いろいろお話くださいました。
法話だけで、数千名の方が集まります。まさに、私の目標であり、あこがれの存在です。
少しでも近づきたいと下手な法話を続けております。
つちぼとけを造るためには、「仏教のこと」「仏像のこと」「陶芸のこと」を同時に学びながら造っていただきます。
■「つちぼとけ」を続けて。
平成10年6月6日に第1回「つちぼとけ教室」が開講されました。
それから、教室数・生徒数は、一気に増え、約55000体ほどの仏さんが産み出されたと思います。
つちぼとけ教室に参加される方は、3種類おられます。
一つは、陶芸が好きな人。
一つは、お地蔵さんが好きな人。
そして最後は、最愛の方を失い、供養のために参加される人。
ご両親・ご主人・奥様・ご兄弟・わが子・水子を亡くしたその供養のために参加されます。
みなさんと「悲しみ」「苦しみ」を共有し、涙を流して、つちぼとけ教室を開講しております。
不思議と、出来上がった地蔵さんを見ると、涙から、微笑みに変わります。
母の遺骨を入れて「手元供養仏」をつくりました。
■つちぼとけヒストリー
平成10年6月6日 つちぼとけ教室開講 以来6月6日がつちぼとけ記念日となりました。
平成10年9月19日東京浅草橋教室開講
東京池袋教室開講
平成11年7月20日~26日 東京銀座「大倉ギャラリーでのつちぼとけ展」開催
展示とともに、体験教室も実施。
平成11年9月6日 よみうり文化センター町田教室開講
平成12年3月12日~18日 新宿京王百貨店つちぼとけ展示会
平成12年4月12日 読売文化センター浦和教室開講
平成12年9月19日 読売新聞紹介
平成13年1月13日 読売日本テレビ文化センター北千住教室開講
平成13年1月22日 読売日本テレビ文化センター蒲田教室開講
平成13年2月 サンライフカルチャー開講
平成13年3月7日~13日 伊勢丹浦和「つちぼとけ展」
平成13年4月3日 読売日本テレビ文化センター新宿教室開講
平成13年4月25日~5月1日 広島三越「つちぼとけ展」
平成13年9月6日~12日 渋谷東急「つちぼとけ展」
平成14年1月15日~22日 名古屋高島屋「つちぼとけ展」
平成14年4月3日~9日 横浜高島屋「つちぼとけ展」
平成15年2月12日~18日 新宿高島屋「つちぼとけ展」
毎年6月 京王百貨店
平成25年1月 池袋 東武百貨店
つちぼとけ展の報告ブログ
平成15年4月11日 読売日本テレビ文化センター大宮教室開講
平成15年4月24日 読売日本テレビ文化センター柏教室開講
平成15年7月9日 毎日新聞に紹介
平成16年1月 読売日本テレビ文化センター 横浜教室開講
その他、開催したつちぼとけ展示会
鹿児島山形屋 ・熊本つるや ・宮崎山形屋・大分トキハ・広島高島屋・大阪梅田高島屋・京都高島屋・横浜高島屋・柏高島屋
大宮高島屋・高崎高島屋・仙台さくら野・八戸さくら野・などなど
その他開催したつちぼとけ教室
熊本人吉・大分別府・広島・大阪読売文化センター・京都読売文化センター・大津本寿院・奈良まほろば
伊勢原・小田原・真鶴・杉並・豊島・千葉・木更津・舘山・郡山・福島・仙台など
紹介されたテレビ番組 みやね屋・はぴふる・NHK
紹介された雑誌 佐伯ちず・写仏・など たくさんあるので本寿院ブログにて
佐伯チズさんの「きれいになるお取り寄せ」(講談社)にも紹介されています。
本当の美は、心からなんですね・・・
お寺の本堂におられる仏様もすばらしいのですが、もっと身近に
私たちの苦しみ・悲しみ・願いを聞いてくださる仏様。
身近な祈りの仏さん。それがつちぼとけです。
円宗院 土仏師 高木祐心
つちぼとけが出来るまで
つちぼとけは、お護摩の灰を混ぜ合わせ、お寺の窯で焼き上げております。
造仏する前には、三礼・塗香・写経・瞑想してから造り始めます。
そして最後に、般若心経を奉読いたしております。
穴窯・ガス釜・電気釜にて焼成します。
原監督も一緒に・・・
焼成後、開眼法要を厳修し、祈りを込めます。
ラオスに小学校を建てよう。!!
私のつくった「つちぼとけ」を3000名の方に差し上げております。
皆さんに募金をお願いし平成25年 ラオスの1校目のパックラオ小学校が完成しました
令和3年 ラオスに2校目のカンポーン小学校が完成
2027年 3校目の小学校に向けて頑張っております。皆さんのご協力をお願いします
子供たちに、夢と希望を・・・・。
教育がなければ、夢を持つことは出来ません。
教育という財産は、どんな状況になっても盗まれることはなく、子供たちの力になります。
私たち出来る、国際貢献
私たちの小さな力が、子供たちの生きる大きな力になります。
円空仏とつちぼとけ
円空さんは、木端仏として有名ですが、12万体もの仏様をつくって、それを病でなくした子供の供養にと作り続けておられました。
難しい教えではなく、仏を通じて心田を耕す。そんな円空さんや木喰さんにあこがれておりました。
そんな時に、伝法潅頂会に師匠から授かった授記(血脈)の中に円空さんの師僧である尊栄さんの名前がありました。
円空さんも同じお寺の法門で得度されておられました。
偶然にも、私が10歳のときに授戒し授かった法名が「尊明」 その後も授戒した方に「尊○」というのは私一人です。
目に見えない力でつながっていることに驚きました。
偶然がただ重なっただけかもしれませんが、私の心の支えになり、その魂が受け継ぎ
祈りの仏様を造仏させていただく喜びを感じ、精進させていただいております。
一心に祈りを込めたつちぼとけが、多くの方のてにわたり、その慈悲が広がることを心より願っております。
これからも、つちぼとけをつくり、そしてたくさんの方にもつくっていただき、
つちぼとけがたくさんの方の手に伝わることを願っております。
三休 合掌